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自然(非特異)免疫4:ナチュラルキラー細胞

特に癌治療で注目を集めている細胞です。笑うと活性化するらしいので、健康のために落語や漫才のビデオを常備しておきましょう。

ナチュラルキラー(NK)細胞はリンパ球の15-20%程度を占める細胞です。常に体内を巡回していて殺傷力は強力。生まれつき(ナチュラル)の殺し屋(キラー)という野蛮で血の気が多い細胞です。血ですが。

他の白血球はサイトカインや補体の指示により活性化しますが、NK細胞は単独で癌細胞やウィルス感染細胞を発見、攻撃します。感染から約1日で活性化すると言われます。
獲得免疫システムは稼働するまでに時間がかかるので、身軽で素早い対応ができるNK細胞は重要な存在ですね。

私たちの体の組織細胞は自分同士が仲間である印(MHC)を持っていますが、NK細胞は、自分と同じMHCクラス1分子を持っていない細胞を速攻撃。
また、細胞の表面は糖鎖という物質で覆われていますが、NK細胞は、ある特有の糖鎖を持った細胞も攻撃します。

味方以外は攻撃、悪人面した奴も攻撃。名前にふさわしい細胞です。

攻撃方法は、パーフォリンというタンパク質を放出して敵の細胞に穴を開け、グランザイムという酵素を注入、敵を破壊します。

NK細胞はT細胞やB細胞、マクロファージなどの働きをコントロールするサイトカインをつくります。野蛮なくせに、味方にはきめ細かい対応をしますね。
もちろんNK細胞自身も味方のT細胞やB細胞、樹状細胞などからサイトカインを受け取って活性が促進されます。

NK細胞について詳しいことはまだ完全に判明していないようで、以下のような研究報告もあります。

2004年6月25日、ユタ州サンディ発?The Journal of Immunology(ジャーナル・オブ・イミュノロジー)の2月号に掲載されたロックフェラー大学のクリスチャン・マンツ博士、ガイド・ファラッツォ博士によるそれぞれの報告書によると、「身体のナチュラルキラー細胞(NK細胞)は感染した細胞を認識し、破壊する能力を得る必要がある」こと、そして「ナチュラルキラー細胞に、常時、栄養を与えなければならない」こと、また「ナチュラルキラー細胞の、腫瘍や感染した細胞を破壊する能力は、誕生時には持ち合わせていない」ことを発見しました。
さらにマンツとファラッツォの両氏は、ナチュラルキラー細胞の機能は、「特定の健全な免疫サポート活動に対して、誕生後、教育され、適応し、的を絞ることを理解し始める」と言っています。

つまり、ナチュラルキラー細胞は栄養と教育を必要としており、どの細胞が有害であるかという知識を、ナチュラルキラー細胞は生まれつき持っているわけではないということ、また、特定の病気や感染細胞を攻撃するためには、誕生後に教育された結果、様々な状況に適応し、且つ、攻撃対象に的を絞った機能を持つと述べています。

免疫プラザ:No7、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)とは?

NK細胞の活性は脂肪摂取を制限すると強まり、高脂肪食を摂ると低下するそうです。また、体温が上昇すると強まり、低下するとNK細胞活性も弱まるそうです。

ついでに・・・

NK細胞の活性は15歳頃をピークに衰えていきますが、ストレスによっても抑制されます。早寝早起きし、バランスの良い食事を心がけ、ストレスをためずに良く笑い、明るい生活をおくると、活性が高まるそうです。なんだか道徳的な細胞ですね。

参考リンク
脂質と血栓の医学:NK細胞