ホーム 鼻の健康についてあれこれ

参考リンク

獲得(特異)免疫4:キラーT細胞

キラーT細胞(細胞障害性Tリンパ球=CTL)は、抗原に感染した細胞(標的細胞)やがん細胞を攻撃し、排除する役割を持っています。

CD8陽性のナイーブT細胞が抗原に感染した細胞(標的細胞)の抗原提示を認識すると、キラーT細胞に分化します。
ヘルパーT細胞のうちTh1細胞は、サイトカインによってキラーT細胞の活性化を促進してくれます。

キラーT細胞の攻撃方法はNK細胞と同じくパーフォリンとグランザイムです。標的細胞に接触したキラーT細胞は、パーフォリンで標的に小さな穴をあけ、グランザイムを注入して細胞を溶かしてしまいます。

キラーT細胞は次々に標的細胞を見つけて移動していきますが、自然免疫で紹介したナチュラルキラー(NK)細胞やマクロファージと違い、自分と同じMHCクラス1分子に抗原提示されない細胞は攻撃しません。
あくまで「拙者に取り付いている曲者が敵でございます。殿ご決断を!」と身内から言われないと動かない。

なんだか腰の重い、ご身分の高い細胞ですね。

ちなみにヘルペスウィルス等のずる賢い敵は、細胞がMHCをつくれないようにしてしまいます。
キラーT細胞はMHCが無い感染細胞を攻撃しませんが、仲間なら持っているはずのMHCを持っていないのは実に怪しいわけですから、MHCが無い感染細胞はNK細胞が攻撃します。
逆にNK細胞はMHCクラス1分子を持つ細胞に対しては攻撃力が抑制されますが、今度はキラーT細胞が攻撃。

さて、標的細胞が除去されると、キラーT細胞も死滅していきますが、その一部はメモリーT細胞として長期間生き残り、再び同じ抗原の侵入に素早く対応できるよう備えます。

ついでに・・・

免疫システム全般から感じることは、自然免疫と獲得免疫が常にチームワークで敵に対応しているということです。

参考リンク
山本研究室:細胞障害性Tリンパ球