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好酸球性副鼻腔炎

血液中の好酸球が活発になって副鼻腔粘膜を破壊してしまう、喘息合併による難治性の蓄膿症です。

好酸球性副鼻腔炎の特徴

好酸球性副鼻腔炎はまだ不明点が多い疾患ですが、難治性副鼻腔炎の多数を占めていると言われます。
主な特徴は以下のようになります。

  1. 篩骨洞の病変が中心で嗅覚障害が多いが、副鼻腔全体の病変例も多い。
  2. 血液中の好酸球値が高く、気道や副鼻腔粘膜組織に好酸球浸潤が確認される。
  3. 成人に多く発症する。
  4. アレルギー検査でのIgE値はさまざまであり、いわゆる鼻アレルギー(1型アレルギー)の関与は少ないとされる。
  5. 非アトピー、アスピリン喘息に合併することが多いが、アトピー性喘息にも合併するという意見もある。
  6. 非アトピー喘息、特にアスピリン喘息では鼻茸(鼻ポリープ)が合併することが非常に多い。鼻茸の中にも好酸球浸潤が見られる。
  7. マクロライド系抗生物質が効果を示さず、内視鏡下鼻内副鼻腔手術(ESS)の術後経過も悪い場合が多い。

ちなみに粘膜障害を起こすのは、好酸球に含まれる好酸球塩基性蛋白(ECP)です。ECPは寄生虫を退治する役割を持っていますが、その一方で上・下気道の粘膜も破壊して炎症を起こしたりするわけで、好酸球ってのは敵か味方かよく分かりません。

どうも鼻だけの病気というより、喘息などの呼吸器全般の病気が副鼻腔まで遠征した結果、蓄膿症になってしまった、ということのようです。

『切開しないで治す蓄膿症』によれば、細菌感染などによる従来型の副鼻腔炎の主な症状は、鼻閉(鼻づまり)、鼻漏、後鼻漏、頭痛、頭重感ですが、好酸球性副鼻腔炎ではこれらの症状はあまり見られず、嗅覚異常が主症状になるとのことです。

もちろん従来型副鼻腔炎でも臭いが感じられないという症状は出ますが、好酸球副鼻腔炎では圧倒的に嗅覚異常を訴える患者が増えるそうです。

好酸球性副鼻腔炎の治療

好酸球性副鼻腔炎の治療は、まず内視鏡手術によって自然口を広げたり鼻茸を除去し、鼻・副鼻腔内の通気性を確保した後、通院による保存的治療が必須となります。

通院治療では、経口および局所の副腎皮質ステロイド薬を主体に、鼻・副鼻腔内の洗浄や抗生物質抗アレルギー薬も併用されるようです。

しかし、手術後も鼻茸が再発する場合が多く、治療は長期化する傾向にあります。これも『切開しないで治す蓄膿症』からの情報ですが、従来型の副鼻腔炎では95%以上の患者が改善しますが、好酸球性副鼻腔炎の場合は60%程度になり、2〜3年後には再発の可能性が高くなります。

インターネットの掲示板を覗くと、定期的に内視鏡手術や鼻茸除去をせざるを得ない方もいるようです。

好酸球性副鼻腔炎の概念はまだ固まっていないため、現在は医師の間でも十分理解が浸透しておらず、術後管理の設備も整っていない場合が多いそうです。

素人考えですが、呼吸器科と耳鼻咽喉科の連携が必要な病気なのではないでしょうか。更なる解明を期待したいところです。

ついでに・・・

私も鼻水鼻づまりが酷い頃は、寝起きに臭いがよく分からなかった経験があります。

目が覚めて、台所から漂ってくる味噌汁の匂いを鼻が感じているのは分かるのですが、やっぱり分からない。

なんというか“味噌汁の匂い”というのを頭では知っていて、鼻に到達したのが味噌汁の匂いだというのも理解できるのですが、まるで他人の鼻が感じていて、そのお知らせだけが私の頭に伝わってくるというか。

訳わからない文章になってますが、それぐらい嫌なもんでした。

参考リンク
Amazon.co.jp:保健同人社:切開しないで治す蓄膿症
耳鼻科50音辞典:好酸球性副鼻腔炎
日本のバイエル:副鼻腔炎