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参考リンク

上顎洞穿刺洗浄法

上顎洞穿刺洗浄法は、特殊な針を鼻の中から上顎洞に刺して排膿、洗浄します。力業系。

上顎洞は上下幅が結構ありますが、鼻腔への通路が上の方に付いているため膿が溜まりやすい構造になっています。

上顎洞穿刺洗浄法は、自然口より下にたっぷり溜まった膿を横から穴を開けて出してしまおうというコンセプト。

浅嶋耳鼻咽喉科医院さんによると、内服薬による治療が期待できなかった昔は、この穿刺洗浄法が効果を上げていたそうで、年配の患者さんには今も根強い人気があるようです。

穿刺洗浄の手順は、下鼻道をキシロカイン麻酔した後、下鼻道から上顎洞に向けて太い注射針(穿刺針)を貫通させます。ちなみに下鼻道の中央よりやや後方が、最も側壁が薄い部分だそうです。
貫通した後は生理食塩水で上顎洞内を洗浄排膿し、抗生物質を注入することもあります。

とにかく手っ取り早く上顎洞の排膿が可能なことと、見た目よりも出血や痛みが少なく、小学生以上なら治療できるメリットがあります。デメリットは、穿刺ミスで他の部位を傷つけたり、思わぬ迷走神経反射によるショックの危険性。

どうも、針を刺すだけとはいえ、かなりのテクニックが必要とされるような気がしますね。穿刺が上手い先生は評判が高かったそうです。

最近では、抗生物質の進歩やネブライザーの普及もあって、上顎洞の重い急性症状を除いて、この治療法を用いることは減って来ています。また、基本的に対症療法ですから、結局手術をしなければならない場合も多いようです。現在、上顎洞穿刺未経験の若い医師も増えてきているとか。

しかし上顎洞は排膿しにくい構造だけに、穿刺洗浄の技術はこれからも受け継いでいってほしいような気がします。

ついでに・・・

鼻づまリンクさん経由で、当時大学生だった方の、上顎洞穿刺体験談を読むことができます。しかし、耳鼻科の備品に木槌があるとは思わなかったですよ。

参考リンク
浅嶋耳鼻咽喉科医院:上顎洞穿刺洗浄をやってみませんか?
株式会社名優:顎洞穿刺洗浄器具
鼻づまリンク:左側メニュー欄『闘病生活の全貌