ホーム 鼻の健康についてあれこれ

参考リンク

クラリスとルリッド

クラリスとルリッドは、現在の蓄膿症治療では定番の抗生物質です。

クラリス、クラリシッド(クラリスロマイシンの商品名)とルリッド(ロキシスロマイシンの商品名)は14員環マクロライド系の抗生物質です。同じ14員環マクロライドのエリスロマイシン(エリスロシン)の改良型として開発され、ニューマクロライドとも呼ばれます。

ニューマクロライドはエリスロマイシンよりも胃酸に強く、比較的副作用が少ないという特徴があり、多くの細菌感染症に処方されるようになりました。

マクロライドが適応する病気

マクロライド系抗生物質が効果を発揮するのは、好気性グラム陽性菌(ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌など)や、一部のグラム陰性菌(百日咳菌)、嫌気性グラム陽性菌(ペプトストレプトコッカス)、クラミジア、マイコプラズマなどの感染症。
しかし、最近ではマクロライドに耐性を持った菌も増えているようです。

クラリスは、エリスロシンよりも薬同士の相互作用が少なく、他の薬と併用することで、胃潰瘍の原因菌であるピロリ菌の除菌にも用いられます。

ルリッドはクラリスよりも更に相互作用が少ない薬で、各感染症の他に、ざ瘡桿菌に対して強い抗菌力があることから、炎症を伴うニキビにも処方されています。

また、エリスロシン、クラリス、ルリッドは、副鼻腔炎やびまん性汎細気管支炎に対して、細菌のバイオフィルム破壊を目的とした3ヶ月〜6ヶ月程度の少量長期投与が行われ、大きな効果を上げています。これが蓄膿症治療の定番になった理由ですね。

マクロライドの安全性

特にニューマクロライドは副作用が少ない薬とされ、耳鼻科などでの少量投与では安全性もかなり確立してきているそうです。
しかし他の薬と併用すると、その薬の作用を増強してしまう傾向があり、ごく稀にですが、肝臓や血液疾患などの副作用を引き起こし、亡くなった方もいます。

飲み合わせはシビアなので、病院をかけもちしている方は要注意です。他の薬も服用している場合は必ず申告しましょう。

ついでに・・・

クラリスは大正製薬が開発して1991年に発売。現在は大正製薬、ダイナボットで製造されています。私が子供の頃には無かった薬です。

ルリッドはフランスのルセル・ユクラフ社が開発して1991年日本販売開始。2005年まではエーザイが、2006年からはサノフィ・アベンティスが販売しています。

参考リンク
おくすり110番:マクロライド系
耳鼻科50音辞典:副鼻腔炎の治療 マクロライド系の薬と副鼻腔炎
エーザイ 医療関係者の皆様へ:ざ瘡治療の新たなアプローチ